椎間板ヘルニアによって失われるアイデンティティー
椎間板ヘルニアによって失われたアイデンティティー
アイデンティティー(identity)
この言葉はたくさんの訳が出来る言葉ですが今記事では
自分というものが社会に存在するという認識
というもの。
椎間板ヘルニアって30〜40代の働き盛りの方に多い病気なので特に社会的アイデンティティーを求められる方が多いんです。
しかしながら40代以降の特に男性となるとなかなか再就職も限られてるんですよね💦
ある椎間板ヘルニア患者さんの話
僕のTwitterに寄せられるDMの内容は手術の悩みや術後の生活の事など多岐にわたるのですが意外に多いのがこういったアイデンティティーに対する悩みや愚痴などです。
ここで紹介するフォロワーさんは術後数年の椎間板ヘルニア患者さん。
40代既婚男性なのですが椎間板ヘルニアの術後、回復はしているものの現在は無職。
奥様が働いておられるので生活に困窮している訳ではないものの、彼も彼の奥様も彼のアイデンティティーを大事にしたいとおっしゃっています。
お金の問題ではないんです。
自分も社会の一員として認められたい、「社会との同一性」を求める。
まさにアイデンティティーを大事にされているんですよね。
この気持ち、3ヶ月仕事を離れていた僕は痛いほど分かります。
僕の場合、一応零細ながら会社を経営しているのですが
みんながバタバタ働いてくれている間も一人部屋で寝てたり、リハビリしている時などすごく『孤独感』、『疎外感』を感じました。
僕のフォロワーさんで椎間板ヘルニアの方が圧倒的に多いのは介護士さんです。
介護士さんのお仕事は復帰すると、すぐに現場で腰への負担が大きい作業をやらされたりするそうです。
配置変更で運転手にしてもらってもどうしても他の介護士さんに手を貸さなければいけないシーンなどもあるらしく、なかなか腰を気遣いながら自分のペースでゆっくり復帰とはいかないのです。
その中で上司からのパワハラがあったりハードな仕事へ早く復帰するよう急かされるなどの悩みも多く抱えられています。
モデルケース
そんな中、僕のフォロワーさんで一人素晴らしい働き方をなさっている方がいます。
日中は3時間介護のお仕事をし、夜は2時間お掃除のお仕事をされている方です。
今は介護のお仕事を3時間と抑えめにしながら、リハビリやトレーニング、ストレッチなどをしっかりやられていて翌々は介護のお仕事の時間を増やしていこうとお考えのようです。
日中の足りない分を夜のお掃除のお仕事でカバーはれているというこの働き方はこれから先、椎間板ヘルニアの患者さんのモデルケースとして素晴らしい方法だと思います。
もちろん、それには介護施設の現場の理解があってでの事でしょうが職場に働きかけしてみても良いかと思います。
清掃のお仕事
そのフォロワーさんもやられている清掃のお仕事ですが、そのフォロワーさんはどんな場所の清掃をされているかは分かりませんが求人をみていると飲食店の閉店後などを中心にかなり多くみかけられますよね。
比較的短い2〜3時間で働けますし、シフトも週3〜などが多く融通も効きそうです。
社会貢献
これもフォロワーさんのお話なんですがある日、シルバー人材の方が街の清掃をされているのをみて
「これなら自分にも出来るかも!」
と思われたそうです。
早朝の繁華街などの街の清掃ってとっても大事で、街の雰囲気を作るお仕事だと思います。
社会貢献という意味でも今回のテーマである、アイデンティティーという観点からも非常に優れたお仕事なんですよね。
こうしたシルバー人材センターに寄せられるお仕事を椎間板ヘルニアなど身体障害者認定を受けられない、しかしバリバリ身体を使えない病気をもった人達にシェアしてもらえると非常に良いと思うのですが、身体障害者ではないが長時間労働時間が不可能な椎間板ヘルニアの方への就労支援って本当にないのが歯痒くてなりません。
身体障害者ではない、しかも当人になってみないと分からない椎間板ヘルニアの辛さをもっと世の中の人にしっかり知ってもらって、数だけでいえばマイノリティーだったとしても国には働き方改革の一部としてそういった人の事もしっかり考えてほしいです。
そういった方でもフレキシブルな働き方の出来る社会環境を用意してくれても良いと思うのです。
下のリンクは僕が過去に書いた椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する就労支援の記事です。
https://www.yorocor.com/entry/2019/07/26/064107
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