手術の予後が悪いのは誰のせい?

手術の予後が悪いのは誰のせい?

 

質問箱

今回は質問箱への回答の記事になります。

 

質問は

 

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『手術して治りが悪いのってもう一度手術した方が良いのでしょうか?』

 

という事です。

 

質問箱は気軽なツールとはいえこれでは情報量が少なすぎてなんとも答えられません💦

 

まず、もっと細かい情報を出来ればTwitterのDMなどで質問して下さると助かるという質問者様へのメッセージを発信してこのテーマについて書いていこうと思います。

 

前回の記事

きっとこの質問箱へ投稿下さった質問者様も前回の記事もお読みになられていると思うのですが、自分の現在の病状などを詳しく整骨院や整体院の先生へ伝えるという大事なところをもっと大切にしていただきたいです。

 

それはもちろん僕への質問でもいえることです。

 

結局、情報がないとアドバイスも出来ませんからね。

 

しかし、僕がこの質問をスルーしなかったのは

 

手術したのに治りが悪い→再手術

 

という所にひっかかりを感じたからです。

 

では僕の思う所を綴っていきたいと思います。

 

外科的には

質問者様がいつどこでどんな手術をされたのかは分かりませんがもし、手術して数年経過などしていないのであれば『外科的には完治状態』だと推測出来ます。

 

当ブログを完読して下さっている方なら耳にタコかもしれませんが椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という病気は手術してからが本当の勝負になります。

 

神経を圧迫している箇所を手術によって解放し、神経の通り道を確保できたというのが手術後の状態です。

 

ホースと同じ

しかし、神経というのは一度圧迫を受けてしまうとなかなか元には戻りません

 

例えば、ホース。

長年何か重いものの下敷きになっていたホースがあったとします。

 

そして久しぶりに庭に水まきをしようとホースは上に乗っていた重いものを取り除いたとするとホースはどのような状態でしょうか?

 

きっと、平たくなってしまって水の通り道が狭くなってしまっていますよね?

その状態で蛇口を捻っても排水量は正常時と比べると少なくなる訳です。

 

かといってずっとそのままかというと春を迎え、夏を乗り越えしていくうちにだんだんと通常の形状に近付き、排水量は通常時に遜色ないほどに回復するでしょう。

 

このホースと同じ事が多かれ少なかれ神経にも言える事です。

 

神経も長時間圧迫状態にあるとホースと同じようにダメージを受けます。

その期間が長ければ長いほど回復にも時間がかかります。

 

ほとんどの場合は時間経過と共に回復する可能性が高いですが個人差があり、中には発病前の数割くらいにしか回復しない事もあると思います。

 

では、その神経が回復する間じっとしておくのが良いのかというとそれも違います。

 

筋肉の鎧を

神経が回復するまでの間、そして神経が回復して痛みや痺れがなくなってからでも必要なのが腰回りの筋肉、例えば腸腰筋などを強化して『筋肉の鎧』を身につける事です。

 

腸腰筋はインナーマッスルで、腰痛発症と密接な関係にある筋肉で現在はスポーツ選手はこの筋肉を鍛える事が競技レベルを上げる事はもちろん、故障予防にもなるという事で注目されています。

 

以前記事に書いた石川遼プロ、先日日本選手権で優勝したバトミントンの桃田選手も腸腰筋を強化して素晴らしい結果を出されています。

 

腸腰筋を強化すると腰痛予防になるのはもちろん、踏ん張ったり、中腰になったりと腰痛に繋がっていく動きを筋肉がサポートしてくれます。

ですので、再発予防にも是非まずはこの腸腰筋から強化される事をお勧めします。

 

腸腰筋の強化方法は以前何度か記事にしました体幹トレーニングやウォーキング時のランジなどがおすすめです。

 

ポイントは『腹圧』を意識してトレーニングする事です。

 

痛いから出来ない?

 

「そんな事言われても今現在痛みや痺れがあるから出来ないよ‼️」

 

という声が聞こえてきそうですが前述した通り、外科的には完治しています。

 

痛みや痺れは神経の回復がまだなだけです。

ですので大丈夫👌

(術後年月経過している方は再発している可能性がありますが)

 

僕も痛みに耐えながら退院後、馬鹿みたいに10数キロウォーキングしたりしていましたし術後のスポーツ選手のトレーニング風景など見たことある方は涙を流して痛みに耐えながらトレーニングしているのを見た事がある方もいるでしょう。

 

こんな事書くのは初めてですが僕はぶっちゃけると

 

治りが遅い方は自分に甘い

 

と思っています。

以前記事にもしましたが本当に回復、そして早期社会復帰したければご自分に『ドS』になるべきだと思っています。

 

手術して痛みが残ってるからダラダラぐーたらに過ごしてすぐに横になったりしていては神経はいつか回復するかもしれませんが未来には『再発』が待ち受けているだけです。

 

皆さん、どうか筋肉の鎧をつけて下さい。

 

まとめ

 

今回は質問箱への質問から『手術の予後が悪いのは誰のせい?』

というテーマで綴らせていただきました。

 

質問者様の現状が分からないのでこちらで現状を仮定しての記事になってしまいましたが

 

基本的は

 

 

外科的には完治している

神経の回復には時間がかかる(圧迫時間にもよる)

腸腰筋を強化して筋肉の鎧を手に入れよう

 

といったアドバイスになります。

 

質問の答え的には

 

「予後が悪いから再手術という安易な考えは捨てて自分の現状を細かく把握してトレーニングしましょう。」

 

といった所でしょうか。

 

しかし、もしかすると手術時のミスなどの可能性もありますのでまずは是非一度他病院でMRI検査などをしていただき現在の病状を把握する事から始めてはどうかと思います。

 

 

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