ナイキのマラソンシューズからみる用具提供契約
皆さん、おはようございますヨロコルです。
ナイキのマラソンシューズからみる用具提供契約
いやぁ、びっくりしましたね先日のコレ↓
レース中からこのピンクのシューズが気になって気になって仕方ありませんでしたw
東京五輪代表選考の大事なレースで日本のトップランナーが集結した大会だったので余計にびっくりしました。
全員が契約選手ではない
あまりスポーツの世界を知らない方は
「良いシューズだからみんな履いてるんでしょ?」
とおっしゃるかもしれませんがここに出ている選手たちは一般ランナーではなく、実業団などのトップランナーです。
今回ナイキのシューズを履いてた選手は全てナイキと用具使用契約を結んでいるわけではありません。
寸前までミズノやアシックスといったメーカーと契約していた選手も含まれていたと聞きます。
中にはナイキ所属やナイキ契約選手もいたようですが契約選手以外も履いているのにはびっくりします。
背に腹はかえられぬ
他メーカーの契約を破棄してまでナイキのシューズを使用したのにはやはりそれだけ東京五輪にかけていたという背景があると思います。
実業団選手など他メーカーと用具提供契約している選手が他メーカーのシューズを履く事にはリスクがあるのです。
用具提供契約
個々の選手がどのような契約をしているかは分かりませんがマラソン選手には現在のところ川内選手以外に「プロ」と呼ばれる選手はいないので殆どの場合、「用具提供契約」か「用具使用モニター契約」という契約になると思います。
その場合、1年単位での契約になるのですがその際の契約書にはメーカー側が指定した大会や練習環境での用具使用を促す文面があるのでこれを破ると、もちろんそのメーカーからの契約は破棄され二度と契約してもらえなくなる可能性が非常に高くなります。
うちの娘の契約条件
高校生などアマチュア選手は「用具使用契約」は出来ませんので「用具モニター提供契約」となります。
結構な縛りがあるのが用具使用契約のデメリットです。
今回のように他メーカーが劇的に優秀なギアが出てきた場合でもこの契約がある限りその他メーカーのギアを使用する事が出来ません。
どことも契約を交わしていない選手がその優秀なギアを使用し好成績を収めているのを指を咥えてみているしかないんですよねw
メーカーを背負う事で質が上がる
ただしデメリットだけではありません。
契約期間中は契約内容によっても違いますが、シューズやウェアなどを無償提供してくれるのはもちろん、新商品を発売前に使用できるというメリットもあります。
そんな金銭的なサポートももちろん大切だとは思いますが、僕はもう一つの大きな理由で選手の用具提供契約をオススメします。
それはアマチュアでありながらジュニアアスリートでもメーカーの看板を背負ってプレイする事でプレイの質などを意識し、高める事ができる事です。
それに娘もよく言いますがアスリートというのは
「背負っているモノが大きいければ大きいほど頑張れる」ものです。
一度、日の丸ウェアをいただきそんな選手達と合宿を通じて感じたんだそうです。
娘は常に世界を舞台に戦う本当のトッププレイヤーに比べれば背負っているモノは全然少ないですけどねw
プレッシャーになるような選手にはメーカーとの契約は負担でしかありませんが、前向きに捉えられるアスリートにはメーカーとの契約はプラスですね。
例のナイキのマラソンシューズ
引用:nike.com
これがMGCで男子30人中、16人が履いていた
『ナイキのヴァイパーフライ ネクスト%』
です。
お値段3万円弱。
しかもこのシューズ、他のマラソンシューズの耐久距離が500〜600kmに対して耐久距離が160km
ソールがすごく柔らかいのですがどうやらその部分が「へたる」そうです。
その柔らかさが1足185g前後という軽さを生み出しているんですけどね。
初心者には危ない
これだけ結果が出ていて、尚且つカッコイイ!となると形から入るタイプの方は高くても購入したくなりますがそれにはかなりの危険性があります。
このシューズの特徴の柔らかいソールやかかとの厚さが影響しかなり不安定なシューズだからです。
なので初心者や足首が弱いランナーの方は捻挫の危険性も高くオススメ出来ません。
このシューズの走り方
このシューズの正しい?走り方は今までとは違います!
今までソールの薄いマラソンシューズが主流だった時代はかかと着地が基本だったのですがこのシューズを含めた厚底マラソンシューズの走り方はフォアフット、つまり足の指の付け根付近で着地する走り方です。
なので僕のような昔取った杵柄的な人間が履いてしまうと足の故障につながってしまいそうですね。
まとめ
今回は先日のMGCマラソンで注目を集めたナイキのマラソンシューズを元に、スポーツ選手の用具提供契約などメーカーとの契約の裏側を書かせていただきました。
他メーカーとの契約を捨ててまで東京五輪にかけた選手の想いがあのピンクのシューズには込められていたんだと思います。
おそらくアシックスやミズノなど他メーカーもこれから東京五輪までの間に厚底のシューズを開発するんでしょうね、どこまでナイキに近付けるか!
東京五輪までのスポーツメーカーの動きにも注目ですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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