イタリアを1ヶ月食べ歩き修行した元ホテル料理人がサイゼリヤの新しくなったメニューをレビューしてみた
皆さん、おはようございますヨロコルです。
ヨロコルといえば現在の職業秘密としておりますが前職は料理人。
専門学校を卒業し、イタリアンレストランでチーフを勤めた後某有名ホテルにて勤務し、たくさんの部署を経験し退職し現在にいたります。
そのキャリアの中にはイタリアでの1ヶ月の研修修行も経験させていただきました。
そんなヨロコルが10月から新しくなったファミリーレストラン「サイゼリヤ」のメニューをレビューしたいと思います。
イタリアを1ヶ月食べ歩き修行した元料理人がサイゼリヤの新しくなったメニューをレビューしてみた
若かりし頃
若いですねー、そしてキザですねーw
この写真はたしか研修修行の休日に同僚とブルーノ島に旅行に行った時の写真だったと思います。
まぁ1ヶ月修行と言っても実技はパスタの神様といわれるアンジェロパラクッキ氏のホテル、イタリアのアメーリアにある「ロカンダ デル アンジェロ」で住み込みで1週間だけしただけですが、、、
ぶっちゃけ1ヶ月の期間の真ん中の1週間だけだとほぼほぼ「お客さん状態」でコック服を着て横でひたすらキッチンでメモを取りながら眺めていただけですw
まぁ、そりゃそうですね見ず知らずの二十歳そこそこの若者に客に出す料理を作らせてくれるほどパスタの神様は甘くありませんw
残りは全て有名店をひたすら食べ歩く旅みたいな感じで有名シェフの話を伺ったりしてレポートを書く事が中心でした。
とにかくシチリア島〜ミラノまでの名店をひたすら食べ歩く、、、
しかもランチでもフルコース、ディナーはもちろんフルコース。
ある意味拷問のような研修修行でしたw
三日ほどなら楽しいかもしれませんが、、、
休みの日は胃を休める為にほぼほぼ何も食べなかったですw
今思えばそんな研修行かせてくれた当時勤務していたイタリアンレストランは太っ腹だったんですね、
日本人コーディネーターさんも1ヶ月同行だったのでたぶん研修に数百万円はかかっていたと思います。
ホテルが100%出資のレストランだっから出来たのだと思います。
まぁ、その数年後僕は違うホテルに移籍しちゃったんですけどね。
本当申し訳ないです、すいません、、、
ではそんな昔の話は置いておいて早速サイゼリヤの新しくなったみんな大好き「サイゼリヤ」さんの新しくなった料理をレビューしていきます。
新しくなったサイゼリヤのミラノ風ドリア
ヨロコルがオーダーしたのは10月から新しくなったメニュー。
まずは
「チーズたっぷりミラノ風ドリア」
まっ、そもそも本場イタリアのミラノには「ミラノ風ドリア」は存在しないんですけどねw
ではなぜサイゼリヤさんは「ミラノ風ドリア」という名前をつけたのかというと、適当?いえ適当ではありませんw
ミラノにはサイゼリヤのミラノ風ドリアと「黄色い」お米を使った料理、
「ミラノ風リゾット」Risotto alla milanese
ミラノの伝統的な米料理です。
パルメジャーノチーズ🧀がポイントの料理です。
黄色いお米
皆さん僕の表現に気付かれた人もいると思います。
この「黄色いお米」という表現にしたのには訳があります。
それはこの本場イタリアのミラノ風リゾットとサイゼリヤのミラノ風ドリアの「黄色いお米」には大きな違いがあるのです。
イタリアのミラノ風リゾットはサフランライス。
サイゼリヤのミラノ風ドリアはターメリックライス。
なので全然違うものなのです。
サフラン
サフランはクロッカスと同じ仲間の多年草のめしべを乾燥させた香辛料。
一本の花から3本しか取れないめしべを使って手作業で作ります。
1gのサフランを作るためには150本のお花が必要になるのでもちろん高価な香辛料です。
ターメリック
ターメリックは日本名でいうと「ウコン」。
生姜のような地下茎でカレーやたくあん漬などの着色料などに使われる香辛料です。
安価でサフランとは比べ物になりません。
しかしながら風味というものはサフランの足元にも及ばない香辛料でミラノ風ドリアにはあくまで代用品として使われています。
普通のミラノ風は299円(税込)なので このような代用品を使うのは当然ですね。
「チーズたっぷりミラノ風ドリア」
これが新しくなった「チーズたっぷりミラノ風ドリア」!
普通のミラノ風ドリアに比べるとチーズ盛り上がるほど乗っかってますねー💕
さらに粉チーズ(ペコリーノチーズ)をフリフリw
上に乗ったとろけているチーズはたぶんモッツァレラチーズかな🧀
ちなみにペコリーノチーズは羊のチーズ、モッツァレラチーズは水牛のチーズです。
肝心の味ですが、、、
うーん。
残念ながらチーズの塩味しかしませんでした。
ノーマルのミラノ風ドリアはミートソースとターメリックライスとホワイトソースのバランスが良くてとても良い仕上がりだと思いますがチーズたっぷりになった時点でとても残念な一皿になっちゃいます。
おそらくノーマルにそのままチーズを加えただけなんでしょうね。
もし、このチーズを活かしたいならラザーニャを作った方が良いと思います。
それでも量を考えて欲しいですけどw
いくら「たっぷり」でも多すぎます。
とにかく味が単調なので途中からは「罰ゲームですか?」と聞きたくなるくらい気合いで食べてましたw
なんとか完食。
新しくなったハンバーグステーキ
こちらも新しくなったハンバーグステーキ🥩
こちらも見た目からして結構変化していました。
次女なんかはよく来ているようでハンバーグの変化を一瞬で見抜いてましたからね。
切り口を見ると
かなり粗挽きになった感じでしょうか?
今までのに比べると少し「できあい感」が無くなり手作り感が出ています。
サイゼリヤのハンバーグって何気にビール100%なんですよね。
ビーフ100%
実は僕ビーフ100%のハンバーグは好きではありません。
僕はホテルの最終職場はステーキハウスなので牛肉を主に取り扱っていました。
和牛を中心に揃えている感じで神戸牛、飛騨牛、松坂牛などを扱っていたので毎日のように精肉業者さんがサンプルとして和牛のサンプルを使った「賄い」を作っていたのですが、ある時松坂牛のヘレとロースのサンプルをいただいたので「つい出来心で」、A5松坂牛をミンチマシーンにかけて松坂牛100%のハンバーグを作ってしまったんです。
皆さん、どうだったと思います?
僕は松坂牛100%でもロースとヘレの合挽きですし、脂もサラサラなのでそこまで酷い味にはならないと思っていたんですがそれはそれは酷いお味でございましたw
それから僕は100%和牛のハンバーグは食べれなくなりました。
USやオージーの100%ビーフは脂分が少なくまだ大丈夫なんですけど僕の理想はあくまで
脂身の少ないUSかオージーの牛肉を使った牛肉7、豚肉3のハンバーグです。
サイゼリヤさんのハンバーグは産地表示によると国産とオージーの牛肉を使っているみたいですが上手く赤身を使用していると思われ、僕好みの味でした。
もう少しふっくら焼けないなぁとは思いましたが牛肉100%を売りにしている以上、あまりツナギを使わない方が「雰囲気」は出ますけどね。
一つ言えるのは以前のハンバーグステーキよりは美味しくなったと思います。
まとめ
今回はイタリアを1ヶ月食べ歩き修行した元ホテル料理人がサイゼリヤの新しくなったミラノ風ドリア、ハンバーグステーキを食べてみた感想をちょっとした豆知識と一緒にレビューしてみました。
「あんなのイタリアンじゃないよ。」という人もいますがそもそもサイゼリヤさんは本格イタリアンを作ろうと思っていません。
しかしながら以前から僕は「ファミレス最強説」を挙げているように時代、ニーズに合わせた料理を異常と思えるほどリーズナブルな金額で提供してくれています。
味に関しても「飛び抜けて美味しい」を追求するのではなく「万人受けし、尚且つ飽きのこない味」を追求し、それを多忙時以外はキッチンほぼワンオペでクリア出来ているのはすごい事だと思います。
これからも僕たち子育て世代の強い味方として常に進化しつつ美味しい料理をリーズナブルに提供して欲しいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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