腰椎固定術の再手術?

腰椎固定術の再手術?

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今回は以前いただいた質問箱のお話をさせていただこうと思います。

 

その前に質問いただいてお答えさせていただいたのですがそのあと、質問者さまから何の連絡もない事が心配でなりません💦

 

僕の質問箱をお知りな時点できっとTwitterのフォロワーさんだと思うのですが、、、

もし、このブログをお読みいただいておりましたらDMなどでご一報いただけると僕も安心します。

 

腰椎固定術の再手術のパターン

僕なりに調べてみた結果からお話しさせていただきますと、腰椎固定術の再手術のパターンは6つほどあるようです。

 

 

 

血腫の除去

一つ目は血腫の除去が必要になるパターンです。

腰椎固定術の手術は少なからず出血が伴います。

手術後も創部からの出血はあります。

僕の場合だとブログ初期の記事にも書きましたが結構な量の出血が手術後も続きました。

その出血を排出するのが俗に言うところの「血液ドレーン」です。

術中に創部に管を入れて血液を血液パックに溜まるものです。

 

僕の場合は数時間でその血液パックがパンパンになってしまって寝返りを打つたびに心配になっていました。

その出血が長く続き、血腫を形成してしまう事もありその血腫が神経を圧迫してしまうケースがありその際は再手術にて血腫の除去を行う場合があります。

 

このパターンの再手術のリスクの説明は僕も受けましたし、同じ手術を受けられた方も説明されていると思います。

 

感染症

手術というモノには感染症はつきものです。

特に創部に金属を入れる手術を受けた場合、抗生物質などによって予防するのですが稀に感染症になってしまう場合も数%あり、その中でも稀にボルトなどの金属を一度抜去するような再手術する事もあるようです。

 

あまり知られていないかもしれませんが身体に『金属ボルト』という『異物』を入れる事で人間が本来持つ細菌に対する防御反応の弱い箇所が出来てしまいます。

 

そしてそのボルト周辺の関節などの周囲がもし細菌感染し治癒しにくくなってしまい、最悪化膿してしまった場合抜釘手術という再手術が必要となるようです。

 

 

 

神経障害

腰椎固定術を受け、大半の方は痛みや痺れ、間欠性跛行といった症状は改善されるとされていますし、僕の場合もそれらの症状は改善され現在は完治と行って良いほどに良くなっています。

 

手術後すぐには改善されなくとも神経は時間をかけてゆっくりと回復していくのですがごく稀に手術によって、ごく稀に圧迫を取り除いたのが原因で手術前に症状がなかった箇所に痛みが生じたり、酷い場合は排尿障害や下肢麻痺といった症状を発する場合もありそういったケースでは再手術によって新たに障害が生まれた原因となる箇所の手術が必要となります。

 

 

 

硬膜損傷

硬膜損傷については僕自身も手術前説明を受けました。

 

硬膜損傷とは俗に言う『髄液漏れ』というものです。

脊椎周りの手術のリスクの一つですがほとんどの場合クリップなどを用いて修復などを行いますが稀に再手術が必要なほどの損傷を受ける事があります。

 

それでもその確率は硬膜を傷つけてしまったパターンのほんの3%ほどなのでさほど怖がる事でもないと思います。

 

 

腰椎の変形や不安定化

手術前の検査や画像診断などによって腰椎や脊椎全体のバランスを見て、アライメントが狂わないように身体の支持組織を温存するのが腕の良い医師だと思いますが、これまた稀に腰椎固定術を受けたのが原因で脊椎のアライメントが狂ってしまい腰椎の変形や不安定化を招いてしまう事があるようです。

 

 

実は妻の友人がこの症状に悩まされています。

腰椎固定術後数年後の話なのですが先日違う病院で撮られたレントゲン、MRIを見せてもらったところ、素人目でも分かるほどの変形が見て取れました。

 

その妻の友人は今も痛みに苦しんでおり、立っているだけで激しい痛み、座っていても上半身の重みが全て変形箇所に集中するような感じです。

 

調べてみた所、手術箇所の上下の変形を正すには再手術にてそれらをまた固定術にて固定する必要があるようでご本人は「これ以上ボルトで固定するのは嫌。」と言っており、現在は超音波治療器などで痛みを誤魔化しながら生活している状態です。

 

僕に相談される前にこともあろうか整体院にて施術を受けて悪化させてしまったとの事でした。

 

僕も手術前の説明で将来、固定箇所の上下の椎間板に負担がかかり再手術になる可能性があると説明を受けましたが腰回りの筋肉を増強させることに重点をおいてトレーニングした結果今のところ全くそういった前兆はありません。

 

質問者の場合

最初にお話した質問者様のケースは上記のいずれにと当てはまりません。

 

単純に確実にボルトが緩んで確実に再手術という可能性は考えにくい事です。

 

質問者様の年齢がまだ20代である事から、たとえば現在の平均的な寿命を考えた場合少なくとも60年以上あると考えるとたしかにボルトの緩みなども考えられなくはないですが。

 

ただ、僕を含めてまだ一般的に高齢者には当てはまらない方の場合『抜釘』という選択肢を医師から与えられていると思います。

 

腰椎固定術は最終的には固定した二つの椎間が一つの骨となるのでボルトの必要性がなくなります

そこでだいたい1〜3年を目処に釘抜手術する事も出来ます。

3年を経過すると場合によってはボルトが固着してしまい釘抜手術が難しくなるとされていますが基本的には可能な訳です。

 

そうした事を踏まえても質問者様の主治医の意見はどうも腑に落ちない所です。

 

 

 

最後に

次回記事にすると書いておいて長らくお待ちいただいた読者の方々、遅くなり申し訳ありません

 

この記事を書くにあたり、素人がちょっとググっただけでは書けないと判断し知人の紹介を経て某医大の先生に意見をいただいておりましたので遅くなりました。

 

以前には皆さんもご存知だとは思いますが、経験が少ない整形外科医が熟練者や専門医の立ち合いもなく椎間板ヘルニアの手術を施術し、取り返しのつかないような医療事故を起こしてしまったケースもあります。

 

今回のケースも意見をいただいた先生からするとあり得ないお話です。

 

僕はいつも書いていますが、椎間板ヘルニアや狭窄症、すべり症、分離症などは人間が生きていくにあたりとても重要な脊椎周辺にメスを入れる手術です。

 

家の建築に例えると大黒柱にあたる脊椎

皆さんはそんな大黒柱のリフォームの施工を新米の大工さんに依頼出来ますか?

 

経験の多い、熟練の大工さん、出来ることなら宮大工のような職人さんにお願いしたいですよね?

 

ですので、いくら遠方になろうと本当に安心して自分のこれからの一生を任せられる『脊椎センター』のある病院で『脊椎専門医』を受診される事を強く強くお勧めします。

 

最後に質問者様がより良い専門医に出会い、そしてこれが一番気になるところなのですができれば心療内科の医師にも相談し、身体、そして心も全快される事を心から願っております。

 

 

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