トップジュニアアスリートの焦らない育て方②『ヨロコル流子育て論』
はい、皆さんこんにちわ。
「逆算してますか!」
鎧コルセットマンです。
トップジュニアアスリートの焦らない育て方②
前回の記事「トップアスリートの焦らない育て方①はコチラ
逆算理論で不安を解消
今回は「逆算」というテーマを中心に書かせていただきます。
我が家の基本となっているのはこの「逆算理論」です。
何も考えずに
「いつかプロになる」
「全国に出たい」
などと考えて後は指導者に任せているとどうなるでしょうか?
おそらく成功しません。
もし、指導者さんが逆算理論を取り入れてらっしゃる方ならもちろんそれが一番心強いですけどそれはそれで幼少期から詰め込みすぎて先細りになる危険性も高いという事を頭に入れておいてください。
不安になるタイミング
どんな時に不安になるか?
それは他の子より結果が出ない時です。
どこのスポーツにも共通する事ですが「早咲き」の選手はいます。
小学校で成績のピークを迎える選手もいます。
そんな選手をみて
「あんな凄い子には一生勝てないな・・・」
と不安になる事があります。
我が家の子供は「プロ志望」ではないのですがもし、プロ志望の子やその親御さんはそういった早咲きの選手をみてしまうと不安どころか絶望感を抱えてリタイアしてしますでしょう。
僕も将来有望だと思っていた選手が急にチームを離れていくのをたくさん見てきました。
そうならない為に必要なのが逆算なのです。
12歳までに全てのテクニックを完成させる??
今や、ほとんどのスポーツのガイドライン的になっている
「12歳までに全てのテクニックを一通りある程度のレベルで出来るようにさせる」というメソッド。
このメソッド、国際的な舞台での活躍を目標とした場合必須だと思います。
小学生や中学生の時からジュニアの国際舞台をメインに置こうと考えるとという条件付きで僕は必須だと思います。
ただみんなが「世界」をターゲットにしている訳ではありませんよね。
うちの場合も「世界」どころかプロもターゲットにしていないのでここは無視して進めていきました。
最高到達地点から逆算する
我が家の場合、最初はやはり「世界一」を目標としていましたので小学校低学年の時にはそこからの逆算でした。
しかし、その後世界を目指すにはあまりにも小柄だという事が両親のDNAから発覚し、それから「最高到達地点」を高校で日本一と設定しなおしました。
これが我が家が娘に設定した18歳までの「最高到達地点」です。
ここで気付いていただけたと思いますが「最高到達地点」を硬く固定せず常に変更可能なものにすることが俗にいう「バーンアウト」を防止する事にも繋がったんです。
具体的に逆算する
最高到達地点が設定できたらそこから逆算を開始します。
ここではサッカーで例えてみましょう。
もし高校サッカー日本一を最高到達地点に設定したとします。
そしたらまず、逆算を始める時点で高校サッカーで日本一になった高校を調べます。
調べたら、次は
「その高校へできるだけ有利な条件で入学するにはどうしたら良いか」
を考えます。
もちろん有名強豪校だと思うので簡単には行きませんよね、
「最低中学校時代に中学校で全国出場かJリーグ傘下のジュニアユースチームなどでレギャラーである事」
が条件になるでしょう。
次はその中学で全国出場、Jリーグのジュニアユースでレギュラーになるには・・・
と徐々に今の年齢まで掘り下げて計画書をまず書きます。
サッカーの場合、セレクション無しでも入れるジュニアユースかキッズチームに所属するのが得策だと思います。
このように最高到達地点から今の年齢まで掘り下げていくことで今、何をすべきでまずどの段階を目指すかが見えてきます。
覚悟
前記事の最初に書きましたが我が家のメソッドを当てはめようとすると本人もですが親も相当な覚悟が必要です。
逆算の表が出来たら「あとは突き進むだけ」と考えますがその突き進む事は簡単ではありません。
上のサッカーの場合だと「Jリーグのユースに入りレギュラーになる」ここが一番の難所になるでしょう。
そこまで親御さん、必死になってください。
コーチ雇って、プライベートレッスンお願いしてください。
お父さんもサッカー勉強してください。
できればサッカーが庭などで出来る環境を用意してあげてください。
お金持ちしか無理?
いや、そんな事は決してありません。
皆さん、どんな車にお乗りですか?
今ある車を中古の軽に買い替える覚悟ありますか?
いくらの美容院でカットしてもらってますか?
髪を自分で切る覚悟ありますか?
一生続くわけではない
もう皆さんだんだんしんどくなってきたでしょうww
おそらくここまで読んでいただいた方は我が家の娘よりももっともっと上を目指せる選手をお育てになれる実力をお持ちです。
最後にひとつだけ楽になるお話をしましょう。
この覚悟が必要なのは約5年ほどです。
高校で全国トップレベルの高校に良い条件で入学できればあとは親があれこれやらなくても「オートマチック」で伸びていってくれると思います。
上手くいけば高校の入学金・授業料免除、遠征費も1/2~1/4。
高校で成績を残せば推薦で大学への進学も約束されるでしょう。
なので「今!」っていうタイミングだけ見つけてまずはそこまで一心不乱にサポートしてあげてください。
一番の宝物
ここまで大変だと思われる事ばかり書いてきましたが、親の手を離れている今思うのは・・・
小学校~中学校まで、特に10歳から12歳までの2年間本当に娘と一緒に全てを投げうって家族みんなで必死になっていた時間がとても楽しかった。
成績的に一番辛い時期だったはずなのですが、お財布も一番大変だった時期ですが一番楽しかったです。
他人から「もうあの子はダメだ。」「もう終わってる。」などと陰口を言われた事もありました。
でもそこからまた歯をくいしばって這い上がってそう言っていた奴らが手の届かない所までいけました。
高校でもらったたくさんのメダルやトロフィーよりもあの辛かった頃の思い出が今我が家の一番の宝物です。
まとめ
こんな記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。
よほどの才能の持ち主や大金持ちの家庭以外の場合、我が家のようなストーリーがほとんどなのがトップジュニアアスリートの世界です。
たしかに金に糸目をつけない家庭は多いです。
それは否定できません。
しかし、出来ない事はありません。
指を咥えてみてるくらいなら行動してみてください。
ここまで読んで下さった親御さんなら我が子の為にできますよね?
子供は親が必死に自分の為にやってくれた事を一生忘れませんから。
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