【寮生活保護者必読】寮からの逃亡 final
【寮生活保護者必読】寮からの逃亡 final
昼休み
前夜に三年生全員が後輩ちゃん家族に呼び出された訳ですが、その時は後輩ちゃんが三年生の先輩達に涙ながらに今までの技術指導や寮生活のアドバイスに対するお礼を伝えてくれたそうです。
part.1で触れた長女や他の選手との話し合いについても感謝していますとの事でした。
※今記事は時系列に沿ってリアルタイムでその時の僕の感情なども入っているので少し理解に苦しんでしまう内容になってしまいますが最後には全て繋がりますのでご了承下さい。
監督の立場
ここまで来るともう退部、退学という流れになるのが当然ですが、監督さんから部員達へは
「全力で止めて下さい。」
という風に言われます。
監督は教員なのでそこは仕方ないと思います。
前日、僕たちが監督に伝えた事を監督も理解はしてくれましたが立場的に「去るもの追わず」とはいかないですからね。
寮生ミーティング
ここまでおおごとになって初めて寮生全員でのミーティングになります。
本当はもっと早く彼女の異変についてミーティングをすべきでしょうが、世の中の事と同じく大変な事が起こってしまってから全員がようやく動き出す感じです。
まずは全学年でミーティング。
もちろん首謀者は下を向いたまま何も発言出来ません。
一年生も他の二年生も発言をしぶっていたそうです。
そこで三年生が二年生だけで話し合いを持つように言って、三年生が一年生の本当の意見を一人ずつ聞いてまわると三年生が知らなかったようなイジメと取られても仕方ないような出来事を少しずつ話すようになってきたそうです。
先輩らしい事
そうしてミーティングが終わり長女が部屋に帰り、しばらくすると一人の二年生が部屋のドアをノックしてきました。
ドアを開けるとそこには目を真っ赤に腫らした二年生が立っていました。
首謀者ではなく他の二年生です。
「少し時間いただけますか?」
そして、その二年生は話し始めます。
「X(首謀者)の事ではないんですが、私今まで後輩から目を背けてきたかもしれません。
先輩として後輩とどう向い合ったら分からず、先輩らしい事してあげれてないんです。
今も自分には何が出来るか、情けないんですけど分からないんです。」
涙ながらに長女にそう語り始めました。
新チームでは一番実力はあるものの大人しいタイプの彼女、首謀者の振る舞いを分かっていながら後輩ちゃんを守ってやれなかった事を悔やんでいたようです。
二年生の中では一番長女に近い感じで長女からバトンを受け取る次期寮長ですが自分に何が出来るか悩んでいたにも関わらず今までその事を誰にも打ち明けれずにいたようです。
長女は、
「後輩が悩んだ時に駆け込んでこれるような選手になる事、後輩が駆け込んでこなくても『何か困ってない?』と声をかけてあげられるようになれば良いんじゃないかな。」
と答えたそうです。
もちろん、後輩にそう接していても今回の後輩ちゃんのように守ってやれないこともあります。
でも心の拠り所があるのとないのでは違うと思います。
こうして、少しずつ少しずつ選手が変わり、自分だけじゃなくチームの事を考えるようになり良い方向へ向かうと思われたのですが、、、
翌日、、、
突然の訪問
突然、
「先生とお話した際に少し引っかった件がありますのでお会いしたいです。そちらへ伺いますのでお時間作っていただけますか?」
後輩ちゃんの親御さんからのアポイントの連絡がありました。
休日だったのですぐに
「いつでも大丈夫です。」と返信をしました。
ここで色んな事が僕の頭をグルグル回り始めました。
もしかして先生とうちが話した時にうちしか知らない事を話してそれを先生から聞いて逆上しているのではないかとか💦
「えらい学校を紹介してくれたな、こらぁ💢」
などと恩を仇で返してくると色々とw
何せ、お母様とやりとりしてると冷静さは微塵も感じませんでしたからねw
フォロワーさんからも「気をつけた方が良いですよ。」と心配のコメントいただいたりしていましたし、実はかなり身構えていました。
まぁ、それならそれでね💪💪な訳でww
でも全然違いました。
というか全く予測出来なかったお話でした。
結論から言ってしまえば後輩ちゃんは部活、そして高校を辞めて転校します。
でもその理由が、僕らの知っているどころではないイジメが原因でした。
練習中、監督やコーチ、三年生に見つからないように、ずっと罵声を浴びさせられていたようなんです。
部活なんでアドバイスなどの声をお互い大きな声で出す事はあるんですがそのついで?に周りの一年生の選手も巻き込んでとてもここに書けないような暴言やイジメとしか思えない文言を放り込んできていたようなんです💢
「周りを巻き込んで」と書きましたが巻き込むというより「脅して巻き込ませていた」と書いた方が良いかもしれません。
実際、長女の聞き込みによると脅されていたそうです。
前回も書きました通り、首謀者ははっきりしています。
ここからは後輩ちゃんの親御さんと監督やコーチとの話し合いの話です。
当たり前ですが親なら間違いなく、首謀者は何らかの処分を受けて当然だと思いますよね?
ちなみに昨年、辞めていった首謀者の同級の選手の親御さんもかなり戦いました。
そして、その疲れで親子共々心療内科に通わざるを得ないほどの心的ストレスを抱えてしまった訳です。
ではなぜ、首謀者は処分されないのでしょうか?
監督に迫っても、生徒指導の先生に迫っても
「調査します」の一点張り。
昨年辞めていった選手の時も何度も迫っているのに何ヶ月経っても「調査中です」との返事しかもらえやかったそうです。
処分どころか昨年も今回も首謀者の保護者は呼び出されてすらいませんしおそらく報告すらいっていないではないかと後輩ちゃんの親御さんはおっしゃっていました。
そこで後輩ちゃんの親御さんは首謀者の親御さんと学校との間に何か私たちの知らない「何か」があるのではないかという結論に達したようです。
そして、後輩ちゃん、そしてそのご家族に何かあってからでは遅いという事でこれ以上詮索せず穏便に身を引く結論に達したそうです。
「何か」は何だかは分かりません。
しかし、何か僕たちには分からない『見えない力』が働いている事は間違いないと思います。
僕も色々な想像をしていますがそこは確実な情報ではないので読者の皆さんの想像にお任せします。
そして、最後に後輩ちゃんのお父様、お母様から今までのお礼、そして長女への感謝の思い、8ヶ月間で後輩ちゃんがどれだけ成長したかを教えいただけました。
この言葉だけが僕らにとって唯一の救いの言葉だった訳ですが、僕は高校に誘った手前とんでもない事になってしまって申し訳ない事をしたと謝罪させていただき話し合いは終了しました。
【最後に】
正直な話、真実を知れば知るほど、読んで下さっている方も気分の良い記事からはかけ離れていってしまっていると感じています。
part.1を書き出した時は寮にお子様を送り出す親御様や本人様に「こういう子もいるよだからこういう所に注意して下さいね。」という気持ちで書き出したのですがとんでもない記事になってしまい申し訳ありません。
それでも出来るだけ読んで下さっている方に有益な記事になるような内容を織り交ぜて書かせていただいたつもりですが、これ以上続けても僕自身も読者の方々も気分が悪くしかならないようなのでこの記事を最後にこのシリーズを締めさせていただきます。
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