※注意※【高3アスリート必読】大学スポーツ推薦はよく考えて‼️
※注意※【高3アスリート必読】大学スポーツ推薦はよく考えて‼️
前回RE:2の記事の中で次はRE:3という案内でしたが申し訳ありません。
早急に考えて欲しい話題なので今回は今年高校3年生でスポーツ推薦を利用して大学入試に臨むアスリートに対しての注意点を書かせていただきます。
※あくまで僕が娘のスポーツ推薦入学の際に経験したり、聞いた話が中心ですので全て正しい情報ではない事を理解してお読みください。
質問箱
先日、こんな質問がTwitter連携の質問箱へ寄せられました。
きっと今年高校三年生の親御様からの質問だと思います。
今年はコロナの影響もありスポーツ推薦入学を目指している高3アスリートには本当に厳しい状況になっています。
例年の流れ
たしかにこの方のおっしゃる通り本当は春から各大学とも『高3練習会』などを主催してその中で監督さんやコーチがめぼしい選手に声をかけるというスタンスが今までの流れでした。
それに加えて、大学側を納得させるだけのスポーツの具体的な成績が必要になってきます。
3月あたりからの各スポーツの選抜大会の中止、例年なら6月あたりから始まるはずのインターハイ予選、そしてインターハイ本戦の中止などで現実的に結果を残すのは不可能となってしまいました。
関東のMARCH・関西の関関同立
関東の私立、大学5校、『明治大学』(M)『青山学院大学』(A)『立教大学』(R)『中央大学』(C)『法政大学』(H)
関西の私立、『関西大学』、『関西学院大学』、『同志社大学』、『立命館大学』
これらが関東、関西のスポーツ推薦入学を目指す高校生のターゲットになっていると思います。
あと、早稲田大学、慶應大学が挙げられますがこの2大学はスポーツにもよりますが正直この2大学から声のかかる選手ならこの記事を読まなくとも既に声がかかるような二年生から全国トップレベルの選手だと思います。
このMARCH、関関同立が設けているスポーツ推薦入学のハードルはというと
『最低全国大会出場』
最近は大学側の選手受け入れも厳しくなっており、うちの長女は上記の大学のいづれでもありませんがその大学でもこの『全国大会出場』が条件として設けられていますので他大学も同等の条件がある可能性があります。
評定平均
それに加えて大事になってくるのが高校での学力成果を表す『評定平均』です。
昔はスポーツ推薦は
『スポーツが出来れば馬鹿でも入れる』
と言われていましたが最近では大学側も最低限の学力を重要視する傾向にあります。
これも大学によってバラツキがありますが
『最低3.0以上』や『3.5以上』が必要だと考えて下さい。
僕の知っている範囲では関西の同志社大学などは特にこの『評定平均』などの学力を重視しているようで長女がスカウトされた際も「評定平均はいくつありますか?」などと尋ねられました。
実際に昨年度、監督さんがスカウトし推薦入学受験した全国大会出場経験のある某有名選手が不合格になった事実もありますのでこれは間違いない情報だと思います。
監督さんがいくら欲しい選手でも大学側がNO!といえば入学させられない。
これがスポーツ推薦です。
学部選択の可否
ここからは注意点を挙げていきたいと思います。
大学にめでたく有名大学にスポーツ推薦入学できたといっても手放しで喜べない事もあります。
それが『学部選択の可否』です。
早稲田大学のように『スポーツ科学部』といういうスポーツ推薦の独立した学部を設けてスポーツ推薦を行なっている大学もありますが、大半の大学が大学一括でスポーツ推薦入試を実施してます。
そうした場合、各部活に◯◯学部◯人、◯◯学部◯人と枠が設けられている場合が多くその中に自分の希望する学部が無い場合は自分の希望とは裏腹に全く興味のない学部しか選べないという事になります。
その場合はまだ選択肢があるのでマシなのですが、もっと大変な実例をお話します。
4年間興味のない学問と向かい合う
長女のチームメイトの進学先の話です。
彼女はMARCHの中にある某大学に推薦入学したのですが学部を全く選べませんでした。
簡単にいうと大学側が指定してきた学部を有無を言わせず受験せざるを得ませんでした。
その大学側の指定のやり方が『評定平均の良いものから偏差値の高い学部へ』というものでした。
彼女は結局、法学部に入学したのですが今まで全く興味のない学部への入学になってしまったわけです。
しかも偏差値の高い学部なので勉強するのも大変💦
そうなると留年リスクも卒業できないリスクも高くなります。
彼女は大学でスポーツさえ出来れば良いという考えなので良いのですが、興味のない学問を4年間も学ばないといけないわけですからそれはそれは大変な事だと思います。
俗に言う『学業への不適応』です。
それにその後の進路にも繋がりますし、有名大学の名前に釣られずこの辺はじっくり考えた方が良いと思います。
これが有名大学の名前に釣られてスポーツ推薦をしてしまう悪い例といえると思います。
長女の場合
うちの長女の場合は上記のチームメイトとは全く正反対な大学へのアプローチです。
長女は大学を出た後、高校の教員、監督となり自分が後一歩のところで成し得なかった『高校日本一』を生徒と一緒に叶えたい、自分が味わった体験を生徒にも体験させてあげたいという夢があります。
高校入学時には頭の端っこにもなかった教員という進路。
高校3年間で監督とも色々ありましたが監督や他の先生の姿をみて憧れ、目指す事を決めました。
夢を持っている方が失敗しない
これは間違いない事ですが大学スポーツ推薦は自分の将来を見据えて臨んだ方が失敗しません。
長女の大学選びは言葉は悪いかもしれませんが自分の夢を叶えるために『消去法』で決めました。
春の大会の際にお声掛けいただいたのは関東のMARCHの中の一つの大学でした。
条件は学部選択は自由、練習は週に3回3時間のみと部活はほどほどに、勉強をしっかりして教職課程を取りたい長女にとってはかなりの好条件でした。
しかし、3年間親元を離れて寮生活をしていた長女はこれ以上親元を離れての生活は考えられないという理由でお断りさせていただきました。
二年生終了時点で評定平均4.9だった長女ですが長女が通っていた学校は偏差値50とあまり偏差値の高い高校ではありませんでしたので正直勉強についていけるかという不安があったというのもお断りした理由の一つです。
そして三年生になってからお声掛けしてくださったのは地元関西の関関同立の中の一つの大学でした。
監督さんは全国大会などをよく視察に来られていて長女にも一年生の頃からよく声をかけて下さり長女いわく『お友達のような存在』でした。
しかし、長女のスポーツに与えられた学部の枠が長女が希望する教科の高校の教員免許が取れる学部ではなかった為、お断りさせていただきました。
お断りさせていただいた後も高校の監督を挟んで何度も何度も本当に熱心にお誘いいただきとてもありがたかったのですが本人の意思が固く大変申し訳なかったです。
結局、長女が選んだ大学は偏差値でいうと関関同立より少し下の大学。
スポーツのレベルも少し下。
このレベルの大学は長女レベルの選手は通常「うちには来てくれない。」と声をかけるのを遠慮してしまうそうです。
全国出場のハードルはあるもののチーム内のエースレベルではなく、ギリギリレギュラーといったレベルの選手に声をかけるそうです。
このレベルの大学を長女レベルが希望すると正直条件はこちらが出せます。
長女が希望したのは
- 教職課程をとりたい
- スポーツ推薦クラスではなく一般クラス希望
- 部活より学業優先
- 三回生以降、部活を休んでの語学留学許可
通常この大学もスポーツ推薦で入学すると一般クラスには入らず学部は同じでもスポーツ推薦専門のクラスになってしまいます。
結果、上記の全ての条件を飲んでいただきその上で部費や合宿費などの減免なども提示していただきました。
教職課程
これは全ての大学という訳ではないと思いますが長女の入学した大学では他の選手より練習時間が短くなってしまう事から原則部員は教職課程を取れないという決まりになっています。
土曜日に教職の講義があったり、平日も一限分練習に参加するのが遅くなってしまいますからね。
他大学でもそうした事が多いようです。
大学は名前で選ぶな‼️
結論としては大学は名前で選ばない方が良いという事。
正直なところ、親の見栄や大学名の響きからすれば声をかけていただいたMARCHや関関同立の方が良いというのは正直ありますw
それも分かるのですが子供本人の将来を考えた場合、やはり大学なのでスポーツだけではなく自分が学びたい事を学べる大学を選ぶ方が将来後悔しないと思います。
名前に流されず自分が学びたい事を学べる大学を選んで下さい。
もちろん、自分の学びたい事をしっかり学ばせてくれる大学から声をかけてくれるのが一番ですが。
長女の場合、なかなか相思相愛とはいきませんでした💦
自分から動く
これは質問箱への返答に書いているので簡単に流しますが練習会もなく、大会などもなくなった今どうすれば良いのかという事ですがこれはとにかく『自分から動く』しかありません。
正直、スカウトという意味では声がかかる選手にはこの時期にはもう声がかかっている、またはスカウトされずとも大学の監督さんなどに声をかけていただいているはずです。
ですので今からスポーツ推薦を狙うのならとにかく自分が希望する大学があるなら高校の顧問の先生に聞いてみる事です。
強豪校なら大学へのルートもいくつかあるでしょうし、顧問の先生のコネクションもあると思います。
希望の大学に高校の先輩が所属している場合は先輩に連絡して監督へ繋いでもらうのも良いでしょう。
しかしそれでもやはり問題は上記しましたが『学部』です。
そこだけはその年にその大学のスポーツがどの学部に枠を設けているかなので運的な要素もあるのでとにかく聞いてみる事です。
まとめ
昨今のコロナ騒ぎで今年の高3でスポーツ推薦での入学を目指すアスリートはチャンスが与えられず大変だと思います。
しかし、名前だけで選ばず学部選択の自由や教職課程受講の可否などを考えると妥協せずじっくり自分の学びたい事を学べる大学を選択すべきだと思います。
その上で高校の顧問と連絡をとり、なるだけ早く大学側のスポーツ推薦の『学部枠』がなくなってしまう前に希望大学へのスポーツ推薦入学の希望を出す事が大切だと思います。
この記事を読んでくださった方の大学スポーツ推薦入学が上手くいき充実した大学生活が送れる事を願って記事を締めさせていただきたいと思います。
もし、質問などがありましたらTwitter『@yorocoru』をフォローいただきDMからお願いいたします🤲
ブログランキング参加中‼️ミニオンをクリック💕